PMS(月経前症候群)

1. どんな病気?
PMS(月経前症候群)とは、生理周期の前後で精神症状や身体症状が出現する疾患です。誰しも多かれ少なかれ月経に関連した体調の変動はあるものですが、PMSではその程度が特に強く、苦痛を生じている点が特徴です。
2. 症状
症状は精神症状と身体症状の2つに分けられます。
精神症状としては下記の症状がみられます。
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イライラする
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不安が強くなる
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気分が落ち込む
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眠れない
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集中力低下
身体症状としては下記の症状がみられます。
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身体のむくみ
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胸が張る
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頭痛や腹痛
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めまい
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倦怠感
3. 診断・検査
PMSは医師による問診・診察で診断されます。症状が生理周期と密接に関連していることを問診で確かめます。生理周期の直前から精神症状や身体症状が出現し、生理が始まると症状が消退することを確認することが必要です。残念ながら血液検査でPMSを診断すること はできません。
4. 治療
まずは生活の見直しを行います。十分な運動、節酒、禁煙、カフェインを避ける、生理予定日の前後には大切な予定を入れないなど、日常でできることをまずやってみましょう。
お薬の治療としては加味逍遙散、抑肝散、当帰芍薬散、補中益気湯、桂枝茯苓丸などの漢方を検討します。漢方は合う、合わないの相性がありますので、何種類か試してみることが大切です。服用方法はPMSの症状が出始めるおよそ1週間前から内服開始し、PMSの症状が軽くなったら内服を中止する方法が良いでしょう。そのほかの、頭痛や腹痛の症状に鎮痛薬を使用することもあります。また、低用量ピルで排卵を抑制し、月経そのものを止めることもあります。

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