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不眠症

白衣を着たワニ

1. 概要

​   不眠症とは、睡眠に関わる困り事があって苦痛を感じたり、生活に困難を生じている状態のことです。目安として1週間に3日以上そのような症状があり、3ヶ月以上続く場合には慢性的な不眠症と考えてよいでしょう。

2. 症状

 不眠症に関わる症状には以下のようなものがあります。

  • 入眠困難(寝付くのに時間がかかる)

  • 中途覚醒(途中で目が覚める)

  • 早朝覚醒(朝早く目が覚めてしまう)

  • 熟眠障害(休めた感じがしない)

これらの症状のうちひとつでも当てはまる方は治療の対象となります。

3. 診断・検査

 睡眠の状態を詳しくお聞きし、不眠の程度を評価します。不眠症をきたす原因となる疾患がないかもあわせて考えます。適応障害うつ病統合失調症などの精神疾患だけでなく、睡眠時無呼吸症候群やレストレスレッグス症候群で不眠症が起きることもあります。

4. 治療

 不眠症の原因に合わせて治療を行います。希望があれば、睡眠薬をお出しすることもあります。ただし睡眠薬は、あくまで一時的に症状を和らげるお薬です。根本的な改善のためには、原因となっている病気の治療や、生活習慣の見直しが必要です。睡眠日誌をつけていただき、問題点を話し合うこともあります。また、認知行動療法も大切です。睡眠に対する適切な向き合い方を話し合います。

5. まとめ

  厚生労働省の報告では一般人の30-40%が睡眠に関して何かしらの悩みを抱えており、特に女性に多いことが分かっています。また慢性的な不眠症は成人の10%にみられます。不眠症の背景に精神疾患や身体疾患が隠れていることもあります。「眠れないだけ」と放置せず、まずは医療機関に相談してみてください。

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