【PMSの対処法7選】
- Keishu Shimano
- 4月16日
- 読了時間: 3分
よこはま北星こころとからだのクリニック、院長の島野です。PMS(月経前症候群)の対処法について紹介します。

生理周期の記録を付ける
生理周期の記録は、これから紹介するPMS対策の土台となります。記録ができていないと、せっかく試したPMS対策も効果があったのかどうか分からなくなってしまいます。面倒でもアプリなどを活用して記録しましょう。特に注意して記録すべきは以下の3点です。
生理がいつ始まり、いつ終わったか
生理の何日前から体調や心の変化があるか
体調や心の変化が、いつ元に戻るか
運動する・よく眠る
いくつかの研究で、日常的な運動や良好な睡眠はPMSの症状を軽減することが示されています。詳しいメカニズムはまだ明らかになっていませんが、ライフスタイルの変化がPMSの改善に影響していると考えられています。
カルシウムを摂取する
カルシウムの摂取がPMSの症状緩和に役立つ可能性が示唆されています。摂取量は1000mg~1200mg/日です。カルシウムは牛乳などの乳製品をはじめ、納豆などの大豆製品や小松菜、チンゲン菜にも多く含まれます。日常的にカルシウムを摂ることを意識しましょう。
ビタミンB6を摂取する
カルシウムと同様に、ビタミンB6もPMSの症状を和らげる可能性が示唆されています。摂取量は50mg~100mg/日です。ビタミンB6はマグロ、カツオ、バナナ、サツマイモ、ブロッコリー、玄米などに多く含まれます。カルシウムと同様に日常的に摂取することを意識すると良いでしょう。
安全なスケジュール管理
生理周期の記録をしばらく続け、PMSの症状が出始める時期が分かってきたら、その前後に大切な予定は入れないようにしましょう。また、大きなストレスがかかりそうな予定もなるべく入れないようにします。
複合炭水化物を摂取する
複合炭水化物とは単糖類が鎖状に連なって結合したものです。消化が遅く血糖値の急上昇を防ぐほか、セロトニンの原料となるトリプトファンを増やす作用があります。大豆やサツマイモ、ブロッコリー、キャベツなどに多く含まれます。
チェストツリーを含むハーブ製剤を摂取する
チェストツリーはセイヨウニンジンボクのことですが、PMSの症状を緩和することが示された唯一のハーブです。特にPMSの苛立ちや気分変動に効果があることが研究で示されています。
まとめ
今回はPMSの対策について紹介しました。ここで紹介した方法と薬物療法を組み合わせると、さらにPMSの症状を緩和できることも指摘されています。PMSの治療を考える際は生活の見直しと併せて薬物療法を行うことも考慮した方が良いでしょう。
PMSについてさらに詳しく知りたい方は下記もご覧ください。
監修:島野 桂周(よこはま北星こころとからだのクリニック院長)
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