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大人のADHD
​「衝動買い・浪費」

当院では18歳以上の方を対象に発達障害の診断・治療を行っております。

​大人のADHDで見られやすい「衝動買い・浪費」について解説します

なぜ衝動買いや浪費が起きやすい?

大人のADHDでは、衝動買いや浪費が、単なるお金の管理の甘さではなく、衝動性、気分の波、報酬を求めやすい傾向と関係して起こることがあります。

 

ADHDの方では、「欲しい」と思った瞬間に気持ちが強く動きやすく、その場で立ち止まって考える前に行動に移ってしまうことがあります。

 

特に、買い物によってすぐに気分が上がる、達成感が得られるといった経験があると、疲れやストレスがたまっているときほど、買う行動が気持ちの切り替え手段になりやすくなります。

また、ADHDでは、将来のお金の減り方よりも、目の前の魅力や今すぐ得られる満足感に意識が向きやすいことがあります。

 

そのため、「後で困るかもしれない」と頭では分かっていても、その場ではブレーキをかけにくいことがあります。

 

さらに、退屈さや気分の落ち込みをまぎらわせるために、ネット通販や買い物アプリを見ることが習慣になっていると、衝動買いが起こりやすくなります。

このように、ADHDに伴う衝動買いや浪費は、意志の弱さだけで起きているわけではなく、衝動性、気分の調整のしづらさ、目の前の報酬に引っぱられやすい特性が重なって生じていることがあります。

 

だからこそ、「我慢する」だけではうまくいかないことも多く、背景にある特性や生活パターンを整理しながら対策を考えていくことが大切です。

衝動買い・浪費が起きやすい状況

衝動買いや浪費は、疲れやストレスがたまっているとき、気分が落ち込んでいるとき、退屈で手持ち無沙汰なときに起こりやすくなります。

 

たとえば、仕事や勉強のあとで消耗しているとき、対人関係で嫌なことがあったとき、不安やいら立ちが強いときには、買い物によって気分を切り替えようとしやすくなります。

 

また、ADHDの方では、ネット通販やフリマアプリ、セール情報、SNS広告など、すぐに買える刺激が目に入りやすい環境にいると、その場の気分で行動に移りやすくなります。

 

さらに、給料日直後やクレジットカード払いのように、お金を使う実感が薄い場面では、使いすぎに気づきにくくなることがあります。

 

こうした状況が重なると、「少しだけ見るつもり」がそのまま買い物につながりやすくなります。

衝動買い・浪費への対策例

① すぐに買える状態を減らす
衝動買いは、「欲しい」と思ったその場で買えてしまうと起こりやすくなります。通販アプリをスマートフォンの目立つ場所から外す、クレジットカード情報の自動入力をオフにする、買い物アプリの通知を切るなど、買うまでの手間を少し増やすだけでも効果があります。すぐに買えないようにしておくことで、気持ちの勢いが落ち着く時間を作りやすくなります。

② 買う前に一度“保留”する
吟味する時間を作ることが大切です。欲しい物が出てきたときに、その場ですぐ決めるのではなく、「明日もう一度見る」「24時間たってから考える」と決めておく方法です。ADHDの方では、その瞬間の気持ちが強くなりやすいため、少し時間を置くだけでも衝動が落ち着くことがあります。特に高額な買い物ほど、すぐに決めないルールを作っておくと役立ちます。

 

③ 使ってよい金額を先に分けておく
「ここまでは使ってよい」という枠を設けましょう。「お金を使わないようにしよう」と考えるだけでは続きにくいため、最初から“自由に使ってよいお金”を決めて分けておく方法が役立ちます。たとえば、1週間ごとに使ってよい金額を決める、娯楽費だけ別の口座や財布で管理するなど、使える範囲を見える形にしておくと、衝動的な出費を減らしやすくなります。

受診を考えたほうが良いケース

衝動買いや浪費は、誰にでも一時的に起こることがあります。

 

ただ、それが何度も繰り返され、あとで強く後悔したり、自分でも止めにくいと感じたりしている場合には、一度相談を考えてよいかもしれません。

 

たとえば、「買うつもりはなかったのにその場の勢いで買ってしまう」「使ってはいけないと分かっているのに止められない」「あとから請求額を見て落ち込む」といったことが続いている場合です。

 

また、買い物によって一時的に気分が軽くなる一方で、あとから自己嫌悪が強くなったり、生活費や貯金に影響が出たりしている場合も注意が必要です。

 

さらに、衝動買いだけでなく、先延ばし、忘れ物、過食、感情的になりやすいなど、ほかにも衝動性や不注意に関連する困りごとが重なっている場合には、背景にADHDの特性が関わっていることがあります。

 

「性格の問題だから」と一人で抱え込む必要はありません。繰り返す出費に自分でも困っているときや、生活への影響が大きくなってきたときは、背景を整理し、自分に合った対策を考えるために受診が役立つことがあります。

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