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高尿酸血症

白衣を着たワニ

1. 概要

​高尿酸血症は、血液中の尿酸が増加した状態のことです。尿酸は「プリン体」という物質が分解されることで作られます。プリン体は、ビールや、豆類、魚卵、白子、鰹節などに多く含まれます。高尿酸血症を放置すると、痛風発作や尿路結石を起こすことが知られています。

2. 症状

高尿酸血症を放置すると痛風、尿路結石、腎障害が起きることがあります。
痛風⇒血中の尿酸が皮下組織や関節の中で結晶化し、その固い異物のために激しい痛みが出ます。突然起きることが多く、激しい痛みで歩くことすら困難になってしまうことがあります。
尿路結石⇒尿の通り道で尿酸の結晶が形成され起こります。血中の尿酸は腎臓でろ過され尿に捨てられますが、血中尿酸が多くなると、捨てられる尿酸も多くなり、結石ができやすくなります。

3. 検査・診断

​血液検査で尿酸の値を確認します。高尿酸血症には脂質異常症高血圧症糖尿病が合併することが多いことから、これらの病気に関連する血液検査(LDL、HDL、中性脂肪、血糖値、HbA1c)も定期的に検査することがあります。

4. 治療

尿酸値の程度によらず、まずは生活習慣の見直しを徹底します。医師や管理栄養士の指導のもと、食事の内容や生活パターンを見直しましょう。尿酸値が8.0 mg/dLを超えるなど高い場合はお薬の治療も考慮します。高尿酸血症のお薬には、尿酸を作られにくくするお薬と、尿酸を排泄しやすくするお薬があります。痛風発作が起きた時は、痛み止めのお薬を使いながら発作が収まるのを待ち、その後に高尿酸血症のお薬を飲み始めます。

5. まとめ

高尿酸血症は普段は自覚症状がないことが多く、健診で指摘されて初めて気がつくことも多いでしょう。症状が無いからと放っておくと、痛風や尿路結石など、痛みが強くつらい病気に発展してしまうこともあります。お薬で尿酸値を下げることはできますが、お薬がなくなれば元通りになってしまいます。根本的な解決には生活習慣を見直すことが必要です。当院では栄養指導や生活療法による治療を重視しています。医師、看護師、管理栄養士がチームでサポートします。

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