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高血圧症

白衣を着たワニ

1. 概要

​高血圧症とは、様々な定義がありますが、血圧が基準値(120/80mmHg)を超えた状態が続く病気です。そもそも血圧は心臓が拍動し血液を送るときに血管の壁にかかる圧力のことですが、この圧が高い状態が高血圧です。加齢によって血管が硬くなっていくことから、年齢とともに誰でも血圧は少しずつ高くなっていきます。さらに生活習慣の乱れが加わることで、高血圧が生じやすくなります。食習慣(塩分の取りすぎ、野菜の摂取不足)運動不足(日常的な運動量の低下)ストレス、喫煙、睡眠不足は高血圧の代表的な原因です。

2. 症状

​少しくらい血圧が高くても自覚症状はほとんどありません。しかし血圧が高い状態が続くと、頭痛、めまい、肩こりなどの症状が現れます。さらに長い間放置すると、血管がどんどん硬くなり、心筋梗塞や脳梗塞など重篤な病気が起きることもあります。

3. 検査・診断

​血圧を測ることで診断します。「白衣高血圧」といって、病院で測るときだけ血圧が高く出る方もいらっしゃいますので、病院だけでなく自宅での「家庭血圧」を測定することが大切です。血圧は毎日同じ時間帯、同じ体勢、同じ機械で測定し、必ず記録しましょう。起床後と就寝前の1日2回測ることができれば理想的です。
また高血圧症には脂質異常症糖尿病高尿酸血症などの病気も合併しやすいため、定期的に血液検査を行うことが大切です。

4. 治療

​高血圧の治療では生活習慣の見直しが不可欠です。塩分を摂りすぎていないか、生活パターンは適切か、食事量は適切か、などを見直します。お薬で血圧を下げることもできますが、これだけでは根本的な治療になりません。生活習慣を整え、お薬がなくても血圧が高くならない状態を維持できると理想的です。また、高血圧を悪化させる別の病気、例えば睡眠時無呼吸症候群などがあれば、そちらへの対処も必要となります。

5. まとめ

高血圧は日常生活でも良く耳にする病気ですが、心筋梗塞や脳梗塞など、生命に関わる重大な病気の入り口となることもあります。早めの治療、対策が肝心です。生活習慣の見直しと言われても、何から手をつけて良いか分からないこともあるでしょう。まずは当院をはじめとした、生活習慣病の治療に特化した医療機関に相談してみてください。

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