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執筆者の写真Keishu Shimano

コンスタン【お薬Q&A】


コンスタンについて解説する精神科医のワニ

 

1. どんな薬?

コンスタン(一般名:アルプラゾラム)は不安や緊張の症状に対して処方されることがあります。ワイパックスと同様にベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。うつ病不安障害でみられる強い不安や緊張を和らげる効果があります。ソラナックスという商品名でも販売されています。


 

2. 剤形や用量は?

0.4mg錠、0.8mg錠があります。どちらも割線はありません。1日の最大量は2.4mgです。


 

3. コンスタンの特徴は?

コンスタンはベンゾジアゼピン系という種類の抗不安薬です。脳内のベンゾジアゼピン受容体という部位に作用し、不安や緊張を和らげます。特徴はワイパックスと似ている点が多く、即効性が高く、すぐに効き目を実感できます。効果と副作用のバランスが良い点も似ています。ただしワイパックスとは違い、噛み砕くと苦味が強いため、水分がすぐに用意できない状況での内服には不向きです。



 

4. コンスタンは毎日使って大丈夫?


コンスタンを連日、年単位で繰り返し使用していると耐性(薬の効き目が落ちること)が出現してしまいます。コンスタンの利点を最大限活かすには、お薬を使う場面を明確にして、ここぞという場面で使用することが大切です。飲み始める時に「いつまで飲むか」という期限を決めておくことが大切です。


 

5. コンスタンの副作用は?

  • コンスタンの副作用としてよくみられるのは眠気(5%以上)です。

  • その他にめまい、ふらつき、立ちくらみなどの副作用が出ることがあります。

  • 服用を長く続けると、依存性や耐性(効き目が落ちること)が出ることがあります。

  • 内服を急に中断すると離脱症状が出ることがあります。


 

6. コンスタンの注意点は?

  • コンスタンを高用量、長期間使用すると、依存や耐性、離脱症状のリスクがあります。

  • コンスタンを内服している間は、飲酒や運転は避けてください。​

  • ​用量の自己調整はせず、必ず主治医に相談してください。


 

監修: 島野 桂周(精神科医師、精神保健指定医)

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